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中国旅客“狂扫”的日本商品(中日对照)

作者:来源 文章来源:沪江 点击数 更新时间:2015-8-21 15:11:39 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语


中国の春節(旧正月)期間中のこと。時間は午後2時過ぎ。東京の地下鉄?丸の内線に乗っていたら、ドヤドヤと乗りこんできた5人連れの家族の声が聞こえてきた。


正值中国春节期间。一天下午2点钟后,在丸内线地铁上我碰到了来自中国的一家五口。


すぐに、お正月休みで日本旅行を楽しんでいる個人観光客だとわかった。手に持っているのは「東京ばな奈」のクリーム色のビニール袋や、小田急百貨店の紙袋、それにビックカメラの大きな袋など、抱え切れないほど。40代くらいとおぼしき両親と子どもの3人組に、親戚か友人夫婦が加わったメンバー構成のように見えた。


我顿时想到他们应该是来日旅行的观光游客。看到他们手里提着东京BANANA的购物袋、小田急百货的纸袋以及Bic Camera的大袋子,买的东西都快抱不下了。而这五个人看起来,除了40岁左右的父母领着孩子的一家三口外,还有就是一对貌似是亲戚或朋友的夫妇。


前述のような会話を聞く限り、まるで日本人の家族かと勘違いしてしまうほど“自然”な話しぶりだが、会話は全て中国語だ。しかも、その様子からして日本在住者ではなく、短期滞在の観光客のようだ。昨今、彼らのように「日本慣れ」した観光客が、公共交通機関を駆使して自由に都内を歩き回り、ショッピングをしているという報道が非常に多いが、まさにその「典型」とも言える楽しそうな家族を目撃して、思わず苦笑いしてしまった。


听着他们自然地交谈,我甚至都怀疑他们是日本人了,当然他们使用的是中文。而且就他们的举止来看也不像是长期旅居日本的人,只是短期来日旅游的游客。最近许多新闻都在报道说像他们这样习惯日本的游客都能娴熟地乘坐公共交通在东京闲逛以及购物。但真真看到了这么典型的一家人其乐融融的一幕还是不禁露出一丝苦笑。


彼らは東京で、いったい何をそんなにたくさん買っているのだろうか?


他们究竟在东京狂购了什么呢?


これまでよく言われてきたのは、高級炊飯器や爪切りなどだった。高級炊飯器は数年前からすでに人気で、秋葉原の家電量販店に乗り着けた団体ツアーの観光客が、1台数万円もする炊飯器を1人5個、10個と買っていく姿が、よく目撃された。


有所耳闻的是高级电饭锅和指甲剪等等。高级电饭锅在很早之前就很受他们的欢迎,据说能屡屡看见跟团的中国旅客在秋叶原的家电量贩店一个人买5个甚至10个电饭锅的场景,一台电饭锅就价值好几万日元呢。


また、日本製の刃物は“キレ味”が鋭いという定評があることから、ハサミや爪切りなどはお土産として定番商品だった。女性にとっては「資生堂」「カネボウ」といった老舗化粧品ブランドも、以前から人気があった。


另外日本制的刃具很锋利,在外评价甚好。因此像剪子和指甲剪也是他们必买的特产。对女性来说,一些老牌的化妆品像资生堂和佳丽宝从以前就备受她们的追捧。


筆者の中国人の友人たちに聞いてみると、そうした買い物の基本的な傾向は変わっていないようだったが、最近彼らが日本で「買ったもの」、あるいは「友人から買ってきてくれと頼まれたもの」をリストアップしてもらった。ざっと書き出してみよう。


我向中国的朋友们咨询了一下,得到了他们希望在日本买到的商品或拜托朋友稍带的东西的清单,从清单上看上文的购物倾向没有太多变化,下面我们就一起来看看吧。


薬類、液体絆創膏、のど飴、高機能マスク、栄養ドリンク、サプリメント、化粧品(化粧水、乳液)、シャンプー、トリートメント、紙オムツ、粉ミルク、白髪染め剤、歯磨き粉、離乳食、生理用品、ストッキング、アイマスク、温泉の素、衣服、靴、カバン、アクセサリー、ランドセル、腕時計、カメラ、ウォシュレットつき高級便座、美顔器、小型のマッサージ器、電子辞書、弁当箱、即席ラーメン、コメ、調味料、ふりかけ、カレールー、せんべい、……。


药物、液体创可贴、润喉糖、高级化妆品、营养饮料、营养辅助食品、化妆品(化妆水、乳液)、洗发水、高级营养护发、纸尿裤、奶粉、染发剂、刷牙粉、婴儿辅食、生理用品、长筒袜、眼罩、温泉素、衣服、鞋子、包包、装饰品、双背带书包、手表、相机、温水洗净马桶、美颜器、小型按摩器、电子词典、饭盒、速食拉面、大米、调味品、紫菜盐、咖喱粉、脆饼干……


● 化粧品も“高級”“自然派”志向に 友達が持っていない商品が欲しい!


化妆品要求高级且天然,最好还是朋友买不到的牌子!


ドラッグストアや家電量販店で売っているものに限らず、彼らが望む商品が多方面?多品種に渡っていることに改めてびっくりしたが、さらに細かく聞いてみると、面白い現象も見えてきた。


他们的喜好不再仅仅是杂货店、家电量贩店贩卖的商品,他们的需求也在向多方面、多类别转变。但问道细处,总会出现些有趣的现象。


たとえば、日本メーカーの化粧品はいずれも人気だが、以前から売れていた老舗ブランドだけでなく、「アルビオン」「アスカ」などの“高級志向”、“自然派”といった独自路線を貫いているブランドの名前が、かなり挙がった。


比如说,日本产的化妆品都十分有市场,不仅是早前就十分受欢迎的老牌子,还有像ALBION、明日香等贯彻高端纯天然路线的新牌子。


個人差があるので一概には言えないが、筆者が耳にしたところでは、最近来日した人々は、「他の中国人がまだ持っていない希少価値があるもの」を望む傾向があるように感じた。日本旅行がブームになっているなか、「友人に自慢できるもの」、あるいは「まだ友人が持っていない商品」を買って帰りたいのかもしれない。


虽说个人喜好不同,但根据笔者的所见所闻,却发觉不少来日的中国人都想要买其他人买不到的稀有商品。或许来日旅游已成热潮,大家都希望能在朋友面前有面子,买到别人买不到的东西吧。


今回旅行で来日した女子学生は、母親(50歳)から渡された買い物リストを見せてくれたが、母親のリクエストはサプリメント類が多かった。便秘薬などもあったが、面白いものでは「大麦若葉粉末 100%スティックタイプ」があった。「おいしい青汁」という謳い文句で日本でも人気があるが、母親の会社の同僚たちの間で「健康にいいらしい」と、ちょっとしたブームなっているらしい。


这次一个来日旅游的女学生将她母亲列给她的购物单给我看了一下,其中多数是营养辅助食品。还有治疗便秘的药物,有趣的是还要“百分百大麦若叶粉末”。虽说大麦若叶粉在日本很有名气(但中国人咋知道的?),好像是她母亲的同事说挺好喝,然后大家都开始热衷的吧。


学生本人も大学の同級生から様々なリクエストを寄せられ、「もう買い物だけで日程が終わっちゃう。前払いでお金をもらっているわけではないので、時間がなくて買えなかった、と言うこともできるけど。でも、大変なの……」とこぼしていた。


女学生本人也被国内的同学拜托着买各种各样的东西。她不仅抱怨:“光买东西就把日程安排满了。她们又没事先给我钱,就说时间不够买不了算了。但是好像又不太好呢……”


● 羽田空港の国際線ターミナルで 飛ぶように売れる「白い恋人」


羽田机场热卖的“白色恋人”


しかし一般の土産物に関しては、「以前友だちが買ってきてくれた『白い恋人』(北海道名産のクッキー)をたくさん買って帰りたい」といった、定番商品を求める傾向がまだ強いように感じた。具体的に買いたい商品の銘柄がすでに存在し、それをメモしたり、パッケージをスマホで撮影したりして持ってきているという。


说起一般的土特产,我听有人说“我想买很多的‘白色恋人’(北海道的名产曲奇饼)回去,之前朋友给我买过的。”看来他们要求基本款商品的倾向很强呢。他们把具体想买的东西作个笔记或用智能手机拍下包装带过来就可以了。


「微信」(中国版ライン)にパッケージ写真を貼りつけ、「これ、買ってきて」と“注文”が入るようだ。先日、筆者が中国に行く際に通った羽田空港の国際線ターミナルでも、「白い恋人」が飛ぶように売れているのを実際に目撃したので、「なるほど」と合点がいった。筆者がその売り場にいた10分ほどの間に、少なくとも30~40個は売れていたと思う。


他们通过微信(中国版line)把商品的照片贴过去,要求给捎带回去。前些日子我从羽田机场去中国,曾亲眼目睹过“白色恋人”被疯抢一空的场景,对中国旅客的购物姿态终于有所理解。就我在机场站的十来分钟大概就卖出去了三四十个吧。


2014年には年間で約241万人の中国人が来日したが、彼らが「爆買い」する背景には何があるのだろうか。


2014年全年大概有241万中国人来日旅游,那么他们狂热扫货的背景又是什么呢?


まず、元高円安という要因があるだろう。2月中旬の段階で、1元=約19円を超えた。この1年半ほどの間に20%以上も円安元高が進んだことになり、円は元に対して最も安い水準になっている。来日する中国人にしてみれば、「来るたびに日本の商品はどんどん安くなる」と感じているだろう。


首先应该就是人民币走高日元贬值的原因了。在2月中旬一块人民币可以兑取19块日元。这一年半来人民币兑换日元的比率上升了20%,用人民币兑换日元简直便宜到家了。那么对于来日旅游的中国人来说,他们可能觉得每次到日本一次,日本的商品就便宜一次吧。


ビザが緩和された影響もある。外務省は2014年11月、一定以上の収入のある中国人の個人観光客に対して、現在発給している数次ビザの要件を緩和する方針を打ち出し、今年1月から実施。過去3年間に渡日歴のある人で一定の経済力があれば、地域に限らず3年間有効のビザ(1回の滞在は30日以内)を、高所得者の場合は5年間有効のビザ(同90日以内)を取得できるようになった。もともと中国人の海外渡航は厳しかったが、ビザが緩和されたことによって、来日しやすくなったと言える。


还有放宽签证的影响。外务省在2014年11月出台相关政策,对有一定收入以上的中国个人旅客放宽了能数次使用的签证的条件,此政策在今年1月份开始实施。因此,只要过去三年内有来日经历的人,只要有一定经济能力,可不限地域获得有效期为三年的签证(一次的滞留时间为30天以内);若是高收入者可获得有效期为5年的签证(一次的滞留时间为90天以内)。原本中国人的出国条件诸多受限,可以说这次签证条件的放宽使他们来日变得简单易行。


ここ数年、経済発展によって所得が増加し、中国人の間ではすでに海外旅行がブームとなっていたが、これらの要因がそれを後押しし、「日本旅行」の人気が一気に高まったと言える。14年10月からは、外国人観光客を対象とした消費税の免税が、それまで対象外だった飲料や化粧品にまで拡大されたことも、「爆買い」を加速化させたと言えそうだ。百貨店だけでなく、ドラッグストアなどでも「TAX FREE」の専用レジを設け、中国語や英語ができるスタッフを置いて対応しており、どこも長蛇の列となっていた。


近几年中国经济飞速发展,中国居民的收入也有所增加,而出国也变成一种热潮。加上以上各种要因,来日旅游热也顺理成章了。从2014年10月起对外国人实行免税的政策扩展到饮料及化妆品行业,这也加速了“狂购扫货”的节奏。不仅百货店,在杂货店都开设了免税的专用结账台,配备了会说中文和英文的店员,真是无论走到哪里都排着长长的结账队伍。


あるドラッグストアの中国人店員は「春節期間中は特別にノルマがあり、ノルマを超えるとボーナスが支給されるので、すごく頑張りました。中国語で対応すれば、お客さんも喜ぶし、自分にもメリットがあるから」と話していた。


有杂货店的中国人店员说:“春节期间还会有特殊的基本销量,要是超过了还会有额外奖励呢,我卖得可尽力了,因为用中文对答不仅顾客高兴,我也有好处呢。”


● 「中国製品は信用ならない」 安くて品質のよい日本製品を“爆買い”


“中国商品不受信赖”因此又便宜又有质量保证的日本货便“断货”了


中国側の要因もある。彼らが日本製品を欲しがる理由は、日本には高品質で廉価な商品が溢れているからだ。中国にも日本製品を取り扱うショッピングサイトがたくさんあるのだが、ある上海のOLはこうつぶやく。


也有中国方面的原因。用一位上海的白领小姐说的话就是“想买日本商品的原因主要是日本的商品品质好还十分便宜。在中国也有很多销售日货的销售点呢。”


「全く同じ商品も扱っていると思うのですが、価格は2倍か、あるいはそれ以上する。それだけでなく、問題はそれらが本物かどうかわからないということ。信用できないから“中国国内”では、日本製品は買いたくない」


“明明是同样的商品,可国内的价钱比日本高出1一倍甚至更高。另外,到底是不是真品也未可知。实在是不敢信赖,所以我不想在国内买。”


「中国国内の中国製品はニセモノが横行している。品質がいいだけでなく、価格も安い日本製品を、日本で手に入れたい。安心して長く使えるから」と話す知人もいた。


还有人说道:“中国国内的国产商品假货横行,因此中国游客都热衷于购买质量好、价格便宜的日本货。买得又安心,用得还长久。”





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